上海観光!その2

近くにあると思うと、なかなか行かないようなところへ行ってみようかな……というわけで、閔行区の七宝というところと、15年振りの上海動物園に行ってきました。七宝は最近では短い旅程の上海ツアーによく組み込まれるようですね。周荘、朱家角、西塘、烏鎮なんかに行く時間がない場合、上海市内から簡単に行けて、手っ取り早く江南小鎮の風情を味わえるということらしいです。ということは、時間に余裕があれば、上記のどれかに行けばよいので、どれかに行ったことがあれば、わざわざ行くまでもないようなところです。地下鉄一号線終点の莘荘からタクシーで20元程度。ほぼ街中みたいなもんです。
動物園は段々に整備されているようです。園内にレストランもあり、天鵞軒というのは新雅がやってる、結構本格的な広東料理のきれいなお店。と、食い物の話が先行しました。でも午前午後の間で、食事の心配をしなくて済むのは結構なことでしょう。これまでココには夏にしか来たことがありません。しかし、夏というのは動物も暑いわけで、どいつもこいつも、みんなほぼ生き腐れ状態。グタ~ッとした連中ばかり見せられると、“こっちだって暑いんだっ”と、段々腹が立ってきます。春秋がお勧めですね。

アート上海

この二日ほど、午前中はやや涼しくなったので、美術館を回ってみました。週末のせいか、子供連れが多く、親も含めてマナーもヘッタクレもありません。飲み食いも平気、子供は絵の表面を擦ってますし、禁止されてる写真もバシバシ撮ってます(館員も制止しません)
個人的な印象として、洋画は、現代アートも含めて全体に面白くないです。アァこれはイイな、精進しているな、と思わせるのは、やはり国画。ただ過去の名画はおいそれと見られません。博物館も出し惜しみしてるし。
洋画に関しては、泰西名画のコレクションがあるはずもなし、それだけに何を集めるか/見せるかについては、キュレーターの活躍する余地が十分にあると思われますが、そもそもこちらの伝統として、絵や書は個人が所蔵して、独り愉しむもんだったんでしょうから、モダンの表象としての美術館制度が根づくかどうか、今後に待つしかないんでしょうね。その場合、美術館での振る舞い方から啓蒙しなくちゃならないとは、タイヘンな話です
そういえば、最近では、中国人もずいぶんとヨーロッパに旅行に行くらしいですが、みなさん、向こうでもこの調子なのかしらん?

上海観光!

旧友が初めて上海を訪れるというので、典型的(?)な上海観光をしました。同業者なら本屋巡りとか文学散歩とか出来るけど、さて、普通のツーリストは何が見たいものやら?彼の参加したのは3泊4日のツアー、一日だけ自由行動というもの。まぁこういうツアーがほぼデタラメに近いようなことを平気でしているのは、おぼろげに承知しておりましたが、しょうがないんですかね。あてがわれる飯は、一卓100元もしないもので、菜っ葉に豆腐だって。夜晩くに到着して、朝一番で帰るんで、実際は丸二日の観光。それにもかかわらず凄く不合理な移動をして、しかし、それでもお土産屋には必ず何軒も連れてくみたい。いまガイドにはどのくらいバックが来るんですかね。昔、豫園商場でペケポンのガイド役に誤解されたとき、絵葉書代金の30パーセントくらいを、店員からこっそりバックしてもらったことがあります。よくよく考えると、上海なんて、市内だけでいうとロクに見るところありません。暑い最中のこと、すぐにヘタヘタとなって、冷房の効いたところに吸い込まれちゃうし。東方明珠に登って、ロウ人形見て、博物館行って、お土産買って、後二食の食事でオシマイ、そんなもんでした。

このところの色々

捻挫は段々よくなっていますが、まだ腫れは退かないなぁ。“男左女右”だから、左足は厄介だぞとか、“筋骨百日”(百日経たねば完治しないという意味)だぞとか、みんな脅かす脅かす。クヤシイので、元凶の穴ボコを写真に収めました。エエィ、何と憎らしい。そうそう、外灘3号という、旧洋館を改造した、いま最もクールなファッション+フードビルでフレンチのディナーを御馳走になりました。フ~ン、こういうところだったのかぁ。噂には聞いてましたが。自分で金出して入ることはまずないでしょう、エェ。セレブが集うオーガニックなライトフレンチとかいう話だったけど、ウ~ム、客筋はイマイチです、はっきりいって。まぁ久し振りの洋食だったので、美味しくいただきました

チケット前売り

捻挫の具合はまだよくないですが、両替もしなくちゃならないし、ついでにショスタコーヴィッチ生誕百周年記念連続コンサート、9月初と下旬、第二回目と三回目のチケットを買いに、音楽庁まで行きました(第一回目は6月で、気づいたのがコンサートの翌日でした)。VIP席で300元。王力宏の三分の一以下!もう一つ、ロシアの、名前を知らないバイオリン弾きのコンサート、プログラムにシュニトケとあるのにやや惹かれたけれど、これに680元は出しませんなぁ。安い席で覗くだけ覗こうかしらん?ちょっと考え中。アァ、今年は越劇誕生百周年なんだってね。ふ~ん、ショスタコと越劇は同い年ですか。芝居なんて、あんまり興味ないけれど、一つくらい見ておくかな。と、折角街中に出たので、昼飯食ってから、本屋なども覗きましたが、さすがに立ってるのが辛くなってきたので、早めに帰りました。今日は湿度も高いみたいで、ちょっと蒸し暑かったな。そのせいか、辛い料理が美味しかったです。

上海展覧館から九江路まで

天気もよく、それに空気が乾燥して、それほど暑さを感じなかったので、上海展覧館(今じゃ展覧中心っていうのかな?)まで「2006上海書展」を見にいきました。“書展”(ブックフェア)を“見にいく”というのも妙ですが、巴金と魯迅の展示があって、僅かながら直筆の筆跡なども飾られているというので、それを見にいったということ。その後、陝西路で昼食、音楽学院周辺で買い物、淮海路を買い物したり、お茶飲んだりしながら、一路東に歩き、最終的には九江路で夕食。よく歩きました。これが少し前なら、汗でドロドロになるところですが、今日はそれほどでもない、アァ少しずつ秋が近づいているのかなぁと思いました。

山東青島

青島はさすがに観光地、人が多いです。しかも国内のツーリストが主のようです。3泊4日、天候に恵まれなかったので、ずいぶん湿っぽいなぁという印象が残りましたが、カラッと晴れると、そこはきっと名高いだけのことはあるのでしょう。街に軒を連ねる洋館の規模も大きく、煙台よりよく保存されています。旧時、植民地としての重要度、成熟度が違ったということでしょうか?観光スポットは東西約40キロの海岸線と、[山労]山、ということ。ただし、元々山の嫌いなPOKOPEN、雨降りということもあり、後者はパス。前者は桟橋から五四広場までほぼ歩きました。東京方面の方はお分かりでしょう、湘南の葉山、逗子、七里ガ浜から鵠沼まで、みたいな感じ。つまり岬でビーチが分断されてる、それがいくつもあるといえば、おおよその地形をイメージできるでしょうか。あいにくの天気だというのに、桟橋、五四広場は人山人海!太平角のあたりがやや穴場なのかな。食事は、やはり海鮮を使った魯菜ですが、龍口や煙台より洗練されている感じ、ニンニク使いも少し大人しめでした。一度好天の青島に行きたいものです

山東煙台

煙台はいいところだなぁ。滅びてしまった古い港町みたいな風情もあるし、海岸沿いの遊歩道はとても綺麗に整備されています。まぁコロニアル風情に関しては、当地の人間は複雑な思いがあるのでしょうけれど、そこは商売と割り切って、あぁいった床しげな洋館をオシャレに再利用したら、観光地として目玉になるのではないかなぁ。青島のように人は多くないし、海鮮は美味い、張裕のワイナリーがドンと構えているのも、他にはない特徴(赤ワインばっかじゃなくって、海鮮に合わせてドライな白も冷やしておいてネ)。私の訪れたのは7月末でしたが、渤海側というのは海を渡る風も爽やかで、カンカン照りの陽気でも、日陰に入れば極楽のようなものでした。この向こうは大連かぁ、なんてボンヤリ考えながら、青い海を眺めていると、時間がゆったり流れていくようでした。