ひとまずお別れ

29日にアパートを引き払いまして、市中のホテルに移ります。国慶節期間、人民公園向かいのホテルでゆったりするつもり。この半年間、色々ありましたが、やはり帰りたくはありませんねぇ。上司は“12月くらいから楽しい仕事が待ってるゼ”とか恫喝めいた知らせを寄越すし。土産買ってかないぞっ。
POKOPEN in SHANGHAIもこれにて一巻の終わりです。このブログは多分残しますが、タイトルは変えなくちゃネ。帰国後、一息ついて、デジカメも買い直して、そこらへんから新シリーズとして再開しましょう。
明日から3泊するホテルで、インターネットに繋ぐことも出来ますが、宴会の連続で、そのような暇もないと思われますので、本日これにて、一先ずお別れのご挨拶。半年間のご愛読、誠に有難うございます。WEB POKOPENはずっと続きますし、新シリーズも遠からず再開しますので、リンクなど貼られている場合は、どうぞそのまま、今後にご期待ください

ク、悔しい!カ、哀しい!

このブログ、本来ならば、杭州旅行の美しい写真満載でアップするところでしたが…やられました。エェ、盗まれてしまいました、デジカメ。買って二週間というのに。帰りのバスの座席上部の荷物置きにカバンを置き、居眠りしたのがよくなかったです。この手口が頻繁にあるということは承知していたのですが、つい油断したのですね。いつ盗られたのかも分かりません。カバンの一部ももぎ取られていましたし。20年以上前から中国に来ていて、モノを盗まれたのは、これが初めてです。まぁ自己責任かなぁと思いますが、北京以降の映像が残ったままのSDカードだけは惜しくてなりません。中身もそうですし、2Gという大容量のカードですもん。モノへの執着は比較的薄い私ですが、しばらくはメゲメゲ状態でしょう
アァ、それで杭州はどうだったかって…そりゃヨカッタですよ。3泊の予定を急遽1泊延長したくらいですから。街中モクセイの香りに溢れていました。雷峯塔の上で居眠りしたのも気持ちよかったなぁ。

そろそろお別れ

10月2日に帰国と決めて、さて残りの日々をどのように使おうかと、思案の日々であります。明日からは三泊で杭州へ行きます。泊りがけの旅行の最後ということで。陽気もよくなったし、“八月十八桂花香”と名高いくらいですから、きっとモクセイの香りが芳しいことでしょう。
そろそろお別れの挨拶をしなくては……つまり宴会
昨夜はアメリカはシカゴに年末まで講義に出かける張新頴の壮行会ということで、私が一席設けました。たまたま蘭州からポスドクで陳思和のところに来る邵寧寧が午後に着いたので、これは接風、洗塵ということで(蘭州~上海は汽車で26時間かぁ。本当に“洗塵”が必要ですね)。私たちの送別会は国慶節の晩ということで、今日のテーマからは外しました。ゲロ教授たちへのお別れは30日に設定したし。アァ、忙しい。去る者あれば来る者あり、ということです。
“ココの紅焼肉は美味いぜ~、メリケンじゃこんなの食えないヨ~”という感じの、まぁいつもの通り、気のおけない宴会で、ハシリの陽澄湖大閘蟹(つまり上海蟹)も食べました

上海観光!その4

国内から知人が来たので、豫園と新天地に行きました。両方とも上海に住んでいればわざわざ行くようなところでもないのですが、この知人は上海は初めてということで、するとやはり行かねばなりませんね。せっかく来たのに、豫園も新天地も連れてって貰えなかったとなると、案内役何やってたみたいになるでしょうから
今日から上海旅遊節というキャンペーンが始まったそうで、ヤァ、とにかく人が多いこと。城隍廟や豫園は普段から人が多いですが、今日はハンパじゃないです。豫園というお庭、人が多いのでいつも敬遠気味ですが(入場料30元というのも安くない)、お庭の結構はなかなか良いように思います。ただこういうところは、先日の嘉定の秋霞圃みたいに静かで、ゆっくりお茶なぞ啜る場所であって欲しいもんです。
新天地に至っては、新名所というだけのことで、単にバカ高いカフェやレストランがあるだけでしょ(一大会址もあるか)、何が面白いんだかサッパリ分かりませんが、観光ルートでしょうから、まぁ一応。
旅遊節のイベントで、淮海路は全面封鎖、電飾自動車がパレードしたらしいですが、その後の人山人海を掻き分け、苦労してタクシーを捕まえて帰りました。フゥ。
※WEB POKOPENのDIARYに詳しくレポートしたように、デジカメを現地調達したので、フォトアルバムも引き続きアップできることになりました。残り少ない中国暮らしですが、引き続きご愛顧のほどを

上海観光!その3

突然思い立って、15年ぶりになる南翔と嘉定に行ってきました。昔は「県」でしたが、今は上海の「区」です。
相変わらず交通の便の悪いところです。いま住んでいる虹口からだと、やはり中山北路と共和新路交差点にある「北区汽車站」から、「北嘉専線」に乗るのがイイのですが、“大衆”タクシーの運転手も、それがどこにあるのか知らなかった。。。
ボロいバスに揺られて、先ずは南翔の古漪園へ。園内の食堂は、日曜ということもあり立錐の余地もない満席。しかし、外に出てみてビックリ、公園脇の通りはほぼ小籠包ストリートと化しているではないですか!昔は本当にさびれたような、ホコリっぽいようなところだったけど、まぁ変われば変わるもんです。鮮肉小籠と蟹肉小籠を一つずつ(それぞれ2両=20個。まだ粉の量で表現するところが田舎臭い)と、ビール1本という簡単な昼飯でした。味は、別にどうということはありません。市内の味自慢のレストランで食べた方がずっと美味しいです
そこから更に北に向かい、嘉定へ。ここは歴史もあるし、孔廟という見ものの焦点もあります。法華寺塔周辺は橋も水路もあって、こういうのをそれらしく整備すると、先日行った七宝なんかよりずっとまともな観光スポットになるのになぁ。銭大昕、王鳴盛の出身地というだけで、床しげで文化的な土地柄が偲ばれるし、『嘉定屠城紀略』も忘れられません。孔廟は「中国科挙博物館」という形に整備されて、立派になっていました。
日曜だというのに古漪園や秋霞圃といった園林は人も少なくて、樹木も立派なので、本当はゆっくりくつろいで茶など啜りたいところでしたが、やや駆け足になってしまったのが残念な日帰り旅行でした。
アァ、孔廟に入った頃から、デジカメの調子がおかしくなり、とうとう壊れてしまったみたい。ポコペンのあまりにポコペンな様子に、孔子様の罰が下ったのかもしれません。今後、フォトアルバムへのアップは出来ないかもしれません。あらかじめお断りしておきます。

中国現代文学館

北京から上海に戻る日の午前中に、中国現代文学館に行ってきました。以前、東の方の万寿寺というところに仮設されていたとき参観したことがありますが、今は北四環路近く、日中友好医院の北側に移り、前の大通りも「文学館路」と命名されています。かなり立派なモノになったものです。発起した巴金も喜んでいるでしょう。
ただ、建物は妙に凝った感じの設計で、こういう施設というのはもっと散文的でイイから、堅牢で、いかめしいようなのが相応しいようにも思いますが、どうでしょう?こういう突起や角が山ほどある中国の建物というのは、5年後くらいにはかなり傷んじゃうのではないかなぁ?同じような感じのホテルを随分見てきたような気がしたので、余計な心配をしました。
文学館の庭には、アルバムに載せたように、著名な文学者の銅像や石像などが点在していました。面白いので全部撮りましたのでご覧ください。

北京旅行

大連から北京へ回りました。飛行機でたった1時間です。
以前、毎年夏、学生の語学研修の引率をしていたので、北京の名所旧跡はほぼ見尽くしているのですが、今回は陶然亭とか現代文学館とか、やや殊勝げに研究関連の実地検分というテーマで回ってみました。現代文学館の肖像巡りは別に紹介することとして、先ずその他から。
北京は4年ぶりだと思いますが、ますます交通渋滞がひどくなっていました。オリンピックを控えて、急速に整備が進んでいるかと思えば、結構ボロボロだったりして、これは意外でした。新聞記者の友人に言わせると、後一年足らずで建設整備を終え、その後は建築はストップ、ひたすらソフト整備なんだそうです。まぁ威令の徹底すること、クサイものに蓋をすることに関しては恐らく世界一の国ですから、きっと立派なオリンピックとBeijingになるのでしょう。しかし、タクシーに関しては、イヤイヤ、本当に印象が悪かったです。どうにかした方がイイでしょうね。
陶然亭、きれいになっていました。高君宇と石評梅のお墓だけ整備して、二人の石像も立派。この地の歴史に関する展示(高、石墓のオリジナルも)は、陶然亭の中にあって、賽金花の墓碑なんかもありました。
沙灘の紅楼も、「五四新文化運動陳列」ということで、李大釗の執務室とか、毛沢東が入り口の番をしていた新聞閲覧室とか、内部を参観できます。当時の北京大学、大教室とかいっても、精々いまの大学のゼミ室くらいだったんですねぇ。
徐悲鴻紀念館は15年前に行ったことがあり、久し振りだったのですが、ずいぶんボロボロになっちゃったんですね。そのせいか知らないけれど、入場無料でした。絵もかなり傷んじゃったみたいで、外国から人を呼んで修復したという説明がありました。
故宮もやはり入って見ました(天安門まで登った)。しかし、三つある大殿のうち、乾清殿以外の二つは修復中で参観できません。こういうことはキチンと入り口で説明する義務があると思います。今回3回乗った飛行機、2度まで大幅に遅れたのですが、そういう際の説明についてもそう。サービスの悪さについては文句を言わせないような、やや高圧的な感じを受けます
友人は“そんなに嫌ってばっかじゃなくって、ちょくちょく北京にも来いよ~”とか言ってましたが、全体としてはやはり上海だなぁ。
アァ、そうだ、什刹海の荷花市場の飲食街、このロケーションは上海新天地よりずっとイイですね。
 

大連旅行

大連、北京と5泊6日で行ってきました。まずは大連から。
遼寧省の大連も一応東北地方ということでしょう、東北に行ったのは、実は初めてです。爽やかな気候、美しい自然、新鮮な海の幸、アァいいところですねぇ。
初めての場所なので、大連出身の周立民クンに観光ルートを設定してもらい、基本的に彼の指示を忠実に履行してきました。もっとも彼が奥さんと恋愛中の頃、何時間もかけて歩いたという岬巡りの海岸線だけはタクシーでヒュ~ッと通過。そりゃあ恋愛中なら、手をつないで歩く時間は長いほどイイわけで、私どものような老夫老妻にはとうてい無理な距離でしたから
到着直後に中山広場をはじめとした昔の建物を見て、二日目は海岸ハイキング、三日目、大連を後にする前にロシア街を見物するという、結構ハードな旅程でした。もう一泊すれば旅順まで足を伸ばせたんでしょうが、それはまたの機会ということで。肝心の食事はもちろんすべて海鮮もの。生ウニ、美味しかったです。