大連から北京へ回りました。飛行機でたった1時間です。
以前、毎年夏、学生の語学研修の引率をしていたので、北京の名所旧跡はほぼ見尽くしているのですが、今回は陶然亭とか現代文学館とか、やや殊勝げに研究関連の実地検分というテーマで回ってみました
。現代文学館の肖像巡りは別に紹介することとして、先ずその他から。
北京は4年ぶりだと思いますが、ますます交通渋滞がひどくなっていました。オリンピックを控えて、急速に整備が進んでいるかと思えば、結構ボロボロだったりして、これは意外でした。新聞記者の友人に言わせると、後一年足らずで建設整備を終え、その後は建築はストップ、ひたすらソフト整備なんだそうです。まぁ威令の徹底すること、クサイものに蓋をすることに関しては恐らく世界一の国ですから、きっと立派なオリンピックとBeijingになるのでしょう
。しかし、タクシーに関しては、イヤイヤ、本当に印象が悪かったです
。どうにかした方がイイでしょうね。
陶然亭、きれいになっていました。高君宇と石評梅のお墓だけ整備して、二人の石像も立派。この地の歴史に関する展示(高、石墓のオリジナルも)は、陶然亭の中にあって、賽金花の墓碑なんかもありました。
沙灘の紅楼も、「五四新文化運動陳列」ということで、李大釗の執務室とか、毛沢東が入り口の番をしていた新聞閲覧室とか、内部を参観できます。当時の北京大学、大教室とかいっても、精々いまの大学のゼミ室くらいだったんですねぇ。
徐悲鴻紀念館は15年前に行ったことがあり、久し振りだったのですが、ずいぶんボロボロになっちゃったんですね。そのせいか知らないけれど、入場無料でした。絵もかなり傷んじゃったみたいで、外国から人を呼んで修復したという説明がありました。
故宮もやはり入って見ました(天安門まで登った)。しかし、三つある大殿のうち、乾清殿以外の二つは修復中で参観できません。こういうことはキチンと入り口で説明する義務があると思います。今回3回乗った飛行機、2度まで大幅に遅れたのですが、そういう際の説明についてもそう。サービスの悪さについては文句を言わせないような、やや高圧的な感じを受けます
。
友人は“そんなに嫌ってばっかじゃなくって、ちょくちょく北京にも来いよ~”とか言ってましたが、全体としてはやはり上海だなぁ。
アァ、そうだ、什刹海の荷花市場の飲食街、このロケーションは上海新天地よりずっとイイですね。