博多~熊本~阿蘇

9月20~23日、シンポジウムに参加するために熊本に行きました。ついでということで、シンポの前日、かねてより実地踏査をしたかった博多東区箱崎一帯の、郭沫若旧居周辺(旧町名は網屋町)を歩いてきました。時間は僅かしかなかったですが、まぁそれなりに収穫はあったかな。もちろん今は大正末年の面影など期待すべくもなく、海岸線も埋め立てで随分と遠くなりましたが、郭沫若という人がテクストの中では地理を妙に忠実に描いたり、そうかと思えば恣意的に空間や位置関係を変形させたりする、そこらの実際がよく分かった次第。熊本は御用が済んだら、お城(何でも築城400年ということで、盛んに復元工事をしている)や水前寺公園を見物、それに帰京の日には阿蘇山まで足を伸ばしました。暑い中の強行軍でしたが、27年振りの熊本、印象はたいへん良かったです。料理の写真も載せましたが、たいそう美味しうございました。

嵐の箱根~台風一過の小田原

台風9号が関東を直撃したとき、ちょうど箱根におりました。ちょっとした研究会の合宿で2泊、台風が小田原に上陸したときは2日目だったので、宿に籠っていて、“アレアレ、外は大変だなぁ、明日の帰りは大丈夫かしらん?”などと呑気なことを言っては、温泉に浸かっていました。翌日、近くを歩いてみると、川は大げさに増水しているし、木もそこここで折れているという具合、ちょうど頭の真上を台風が通過したわけですから無理もない。箱根も山の方向は通行止めになっていたので、小田原に下りて帰ってきたのですが、小田原では三好達治の旧居跡を探し当てることができました。同行者はなぜこんなのに拘るのか、不審そうな顔つきでしたが、私は密かに感動を覚えた次第。小田原時代の三好達治のエッセイはよいな、本当に。私の文学趣味の根っこと言っても構いません。 

上海

8月24~30日の間、上海に行ってきました。研究交流のための出張でしたが、出発前に書き物で論点を自分なりにクリアにしていったせいか、充実した意見交換や討論ができたと思います。本来はこうあるべきなんだろうけど、いつものような自費だと、どうせ自腹だからと気が緩むのか、飲み食い主体にググッと流れてしまいますねぇ爆笑というわけで、今回の写真には料理は余りなし、休息日にゆっくりじっくり見て回った博物館のものが主です。フラッシュを炊かないでも、ブレを押さえることが出来(これまで何度となく失敗を繰り返してきたからなぁ)、色々と撮ることができたので披露します。上海一箇所で6泊というのはさすがに長いかなと思ってでかけましたが、イヤイヤ、まだ食い足りない呑み足らない話し足らないという感じです。秋も深まったら、また美味探求に出かけたいものです(ン?研究はどうした?)