楊梅焼酒

4年前に上海で呑んでから、何時の日か自分でも作ってみたいと思っていた「楊梅焼酒」。今は便利な世の中になったもので、インターネットで宮崎県産の楊梅(ヤマモモ)を買うことが出来ました(500グラムで980円)。
この果実酒の美味しさを教えてくれた上海のゲロ教授に言わせると、これは高級な酒で漬けるもんじゃない、一瓶10元程度の白酒で十分ということですが、日本ではそういうものの方が却って買えないものです。手元には何時の間にか茅台酒が4本、五糧液が2本集まっていたので、その半分を「実験」に使うことにしました。これ以上のものはないというくらい、最高級の楊梅焼酒が出来るのではないでしょうか。
これも指南役のコメントですが、一般的には2カ月後以降からよく漬かって(ヤマモモのエキスが十分に浸出するということか)呑み頃といわれるが、実は漬けてから2週間後くらいが、ヤマモモの清々しい香りが上品に移って、ちょうど良い頃合だと。そして、そこでいったん呑み終えたら、残ったヤマモモにもう一回酒を注いで、今度は長期熟成用にするのだと。フ~ン、いずれにしても楽しみです。このお酒は見た目は宝石のように美しいし、キリッと冷やして呑むと、これがまた堪らないんですね~。で、呑み過ぎると郁達夫の小説、そのタイトルもズバリ「楊梅焼酒」の登場人物のように、酔後乱に及ぶことになると(笑)。味見したらまた報告することにしましょう。