またまた上海

11月7日から11日まで、半分用務で上海に行ってきました。好天気だっただけに、慌しく、一日半しか自由時間のないのが残念でした。“九雌十雄”というように、雄の上海蟹がちょうど季節で、まぁ面倒臭がりで“牛喫蟹”そのものの私ですが、3つほど頂いて参りました。鋏や脚にもしっかり肉が詰まっていて、秋風吹けば蟹肥えるというのは本当ですね。今回の思わぬ収穫は、上海博物館でレンブラントと、スペインはプラド博物館所蔵絵画展を見られたこと。本当は李安監督の『色・戒』(張愛玲原作)のロードショーを見ようと思ったのですが、150分もの大作で、残念ながら割愛、その足でフラッと立ち寄った上博、入場料だけでこんな重量級の展覧を見られるとは!まぁこんなところにも今の上海の景気よさが窺えた次第。そういえばギドン・クレーメルも音楽庁でコンサートしてたみたいで、それも聴ければ言うことなかったですが、夜は宴会続きなので、これまた残念でした。何か残念ばかりのよう。4泊5日じゃ済まないということだな、つまり我が上海は。

石山寺~草津

(風邪が悪化したため、10日以上経ってからのアップになりました)先月の20日に、学会があって滋賀県草津に行ってきました。今年の後半は結構マメにこういう機会に顔を出したものです。業界の付き合いにはデブ症ならぬ出不精の私が、いったい如何なる心境の変化かといえば・・・そこは秘密です、ヒ・ミ・ツ。草津はもちろん初めて。京都で乗り換えて、沿線の石山寺、瀬田の唐橋を見物。宿泊地の草津では本陣跡などを参観してきました。石山寺はさすがに立派ですね。源氏関連のお宝も公開中でした。ここの名物は「しじみ飯」と調べてあったので、写真のようなものを食べましたが、先日のひつまぶしのように鮮烈な印象はなかったですね、残念ながら。ただ誰も他にいない飯屋で、外の景色をボーッと眺めながら、鯉の洗いなぞを肴にチクと昼酒呑んでいると、アァ、オイラはこんなところに遥々やって来て、こんなことをする前世の因縁だったのかも、などと妙な感慨に囚われました(ン?学会はどうした?)。ときに、石山寺の国宝多宝塔ですが、昔切手か葉書に使われてなかったかしらん?どうにも思い出せないでおります。