『雲水謡』
2006年12月21日 コメントを残す
12月11日に上海は西蔵南路、来福士(ラッフルズ)広場にくっついている和平影都で、12月1日から中国全土で公開された『雲水謡』を見てきました。
尹力監督、陳坤、ビビアン嬢、李冰冰主演。110分の映画でした。筋は比較的単純で、光復後の台湾から話は始まります。陳坤演ずる医学生が、裕福な歯科医の家の家庭教師になります。ビビアン嬢演ずる画学生の王碧雲の弟に英語を教えるうち、二人は惹かれ合って恋仲になる、しかし、男は毛沢東の本など読んでいる左翼学生で、二二八の弾圧を避けて、大陸に逃げる、そして音信不通になります。男は軍医として朝鮮戦争に従軍、そこで李冰冰演ずる女看護士と出会う。後にチベットで凍傷の研究も兼ねて病院の院長になった男を追って、この看護士もチベットに来て、そこで二人は結婚して子供をもうける。一方、ビビアン嬢、いや碧雲はひたすら男を待ち続けて一生独身を通す、男の母親も看取る。結局チベットの夫婦は雪崩に巻き込まれて死んでしまい、碧雲は男と再会することはできなかった…この顛末を碧雲の姪がルポに書くという狂言回しになってて、チベットには夫婦の息子がやはり医師でいることを突き止めるというオチでした。
うまく粗筋をまとめられなかったですが、まぁだいたいこんなお話。ビビアン嬢は大変な熱演でした。ポコペンとしてはそれだけで120パーセント満足なんで、話が単純だ、音楽がセンチに過ぎてウザいとか、分断の悲劇と統一への悲願といったイデオロギーとか、そんなこたぁどうでもよろしいです。40年代末期の女学生にしちゃビビアン嬢のスカートがちょっと短いような気がしましたが、まぁご愛嬌というか、ファンサービスでしょう。DVDを入手してじっくりと見直したいですね。